未完成ブログ

若い女です

キッチンのガスコンロの下

タバコに火をつけた。この火が消えるまでは私は強い‘女’になれる。

別に美味しいとは思わない。髪の毛と服に匂いがつくのは嫌だし何ミリとかよく分からない。

でもこの専用にしてるだるだるの長いTシャツとパンツだけ着て換気扇を回して床に腰下ろして、中に何が入ってるのかよく分かってない白くて細い棒を咥えてる時、私は1番自分の声を聞ける気がするのだ。

本当に気分が塞いで、泣きたくても涙は枯れてて。そんな時はこの空間に来る。

そういえば、私は自分に関して口が軽くてベラベラ隠し事もなしに話してしまう事がコンプレックスなのだが、この空間時間の事だけは誰にも話したことは無い…かも。たばこを嫌ってる人には軽蔑されそうだし、逆に愛煙家には馬鹿にされそうだし。

不思議と依存はしない。本当に寂しくてしょうがない時だけ。頭が少しクラクラして来たら心が落ち着く。ずっと返信してなかったメッセージもだんだん返信し始める。私は今どんな顔をしてるのだろう、誰かに写真を撮って欲しい。

後5時間くらいで外は明るくなる。そしたら私は今の自分の事を笑うのだろう。なに感傷に浸ってるんだって。すごく変だよ、どっちも自分なのに気持ちなんてすぐ忘れるんだから。死にたいくらい嫌だったことも、飛び跳ねて喜んだ心も同じように思い出す事は出来ない。

心が枯れている、私はそう呼んでいる。人生つまんない、インスタグラムを見ながらそう考える。そりゃそうだ、みんな楽しい投稿しかしないもの。そう見えるように出来てるんだって分かってはいるけど、やっぱり私の人生色が足りないんじゃないか。

人の目に自分がどううつるか、そればかり考えて生きて来たら自分が無くなった。過去の私にそう教えてあげたい。

でも戻ってやり直すのは面倒くさい。